OANDA オープンオーダーブックについて(その5)
オープンオーダーブックを使ったFXトレード手法
オープンオーダーブックを使ったFXトレード手法は以下の4つがあります。
オープンオーダーのトレード手法
指値と逆指値のどちらが多いのかを分析し、相場を予想する手法です。
それでは詳しくみていきましょう。
売り指値が買い逆指値より多い時
これは、価格が上昇したら「新規の売り」または「利益確定の売り」をしたい人が多いことを意味しており、その水準で価格が反転する可能性があります。
つまり、売り指値注文が多い水準で『逆張りの売り』を仕掛ければ優位性のあるトレードができます。
買い逆指値が売り指値より多い時
この場合は、価格が上昇したら「売りポジションを損切りしたい」人が多いことを意味しており、その水準で損切りを巻き込んだ買いが発生しさらに価格が勢いよく上昇する可能性があります。
つまり、その場面を狙って『順張りの買い』を仕掛けるのです。
売り逆指値が買い指値より多い時
この場合も二つ目のパータンと逆で、価格が下落したら「買いのポジションを損切りしたい」人が多いことを意味しており、その水準で更に価格が下落する可能性があります。
よって、損切りの売りが多発する場面を狙った『順張りの売り』を仕掛けることが出来ます。
買い指値が売り逆指値より多い時
これも一つ目のパターンとは逆で、価格が下落したら「新規で買いを入れたい」「売りポジションを利益確定したい」人が多く、価格が下げ止まり反転する可能性を示唆します。
よって、その水準で価格が下げ止まり、反転するようなら『逆張りの買い』を仕掛ければいいのです。
オープンオーダーを相性の良いテクニカル分析
オープンオーダーに加えて、水平線やトレンドラインなどのテクニカル分析を一緒に使うことで、よりトレードの勝率を上げることが出来ます。
例えば、水平線(サポート・レジスタンスライン)とオープンオーダーの水準が重なった時は、より優位性の高いポイントと言えます。
相場が反転する確率も上がりますし、さらにトレンドがでる可能性も高まるでしょう。
記事:【圧倒的に稼ぐ!】水平線の正しい引き方とFXトレード手法を解説
水平線やトレンドラインについて深く学習したい人は、以下の教材「ラインの王道」もご利用ください。
記事:FXテクニカル分析の学習教材「ラインの王道」を口座開設でプレゼント
オープンポジションの見方
今度は、オープンポジションの見方を説明していきます。
オープンポジションは、「どの価格」で「どれくらいのポジションが作られたか」を可視化したツールです。
こちらも、買いと売り、現在価格を境に4つの領域で構成されています。
まずは、それぞれの領域の意味を理解しましょう。
オープンポジションの見方
- 含み益がある売りポジション
- 含み損がある買いポジション
- 含み損がある売りポジション
- 含み益がある買いポジション
例えば、③含み損ありの売りポジションが多い場合、価格が下落すると思って売りを仕掛けたけど、予想に反して上昇してしまい含み損を抱えている投資家が多いことを意味します。
一方、もし④含み益ありの買いポジションが多い場合、上昇すると思って買いを仕掛けた投資家が、予想通りの展開となり含み益を抱えて「いつ利益確定しようかな」と考えている心理状態と予想できます。
オープンポジションを使ったFXトレード手法
では、オープンポジションを使って、FXトレードにどのように活用できるのでしょうか?
オープンオーダーの方がより具体的なトレード戦略がありますが、オープンポジションも以下のような使い方ができます。
オープンポジションの使い方
- トレンドが発生した場合の勢いを予想する
ポジション状況からトレンドを予想
相場のトレンドが一番発生しやすいのは、「新規注文」「損切り注文」の両方が同時に発生する場面です。
例えば、投資家全体が買いポジションを持っており、売りポジションがほとんどないケースを考えましょう(※下図では売りポジションがややありますが、これが少ないほど理想的な状態です)。
ここで、想定外の経済・金融イベントが発生し、相場が下落するとどうなるでしょうか?
まず、売りポジションが無いので、様子見をしていた投資家は売りを仕掛けます。
一方、相場が上昇すると考えて買いを仕掛けていた投資家は、含み損がどんどん膨らみ、いつかは損切りをしないといけません。
誰が考えても相場が下落すると思える時、買いポジションを持っている投資家はどうするか?
賢明な投資家であれば少しでも損失を小さく抑えるために、損切り(売り)をします。
つまり、「新規売り」と「損切りの売り」が同時多発的に発生し、相場が一気に下落していきます。
まとめ
オープンオーダー・ポジションは、OANDA JAPANが提供する相場分析ツールです。
OANDAが世界中に抱える投資家のオーダー状況やポジション状況を一目で把握することができます。
誰でも使用できますが、口座開設をすればより高頻度で正確な情報を取得できます。
OANDAのオープンオーダー・ポジションを使ったFXトレード手法を解説しました。
更に勝率を上げるには、水平線やトレンドラインなどのテクニカル分析を一緒に活用するようにしましょう。
OANDA オープンオーダーブックについて(その4)
ここでは、どの部分がどんな意味を持つのかについての話を中心にします。
その前に基本のおさらいから。
・ロング 買いのポジション
・ショート 売りのポジション
・指値 今の値よりも低いところで買いたい、または高いところで売りたい時に予約をする事。
・逆指値 今の値よりも高いところで買いたい、または低いところで売りたい時に予約をする事。
指値と逆指値についての補足ですが、すでにポジションを持っている場合とこれからポジションを持とうとしている場合によって意味が少し変わります。
例えば「買いの指値」で考えると
すでにポジションを持っている場合というのはショートの決済ということになります。「ここまで下がったら利益を確定しよう」という予約です。
これからポジションを持とうとしている場合はロングのエントリーという事になります。ロングは少しでも下からエントリーした方が有利なので「ここまで下がったらロングでエントリーしよう」という予約になります。
指値では、前者もありますが、後者の方が多いのではないでしょうか。つまり、指値はエントリで使う場合、ここまで下がったらロングエントリーしよう、とか、ここまで上がったら、ショートエントリーしようとの使い方が多い。また、以前のブログで書いたように、大口の取引を考えて戦略を立てる場合、エントリより損切の方が注目されるので、よく考えよう。
では、逆指値はどうでしょう?
例えば「買いの逆指値」で考えると
すでにポジションを持っている場合というのはショートの決済ということになります。「ここまで上がったら諦めて損切りしよう」という予約です。
これからポジションを持とうとしている場合はロングのエントリーという事になります。ロングは少しでも下からエントリーした方が有利なのに「ここまで上がったらロングでエントリーしよう」という予約になります。
「ここを越えたら上目線になるので、越えたらロングでエントリーしよう」っていうような手法でなければ普通はしないんじゃないでしょうかね。
なので、逆指値はほとんどが前者の損切りの予約という事になります。
実はオーダーブックを使った手法では、この損切りの予約である逆指値が重要で、これを燃料と呼んでいます。
なぜ逆指値が重要かという事ですが、それは「相場は損をする人が多い方に動きやすい」傾向があるからです。
損をする人がいるから儲けられる人がいるわけですから、損をする人が多い方へ動きやすいのは理にかなっています。
では、実際にどこをどう見たら良いのか説明しましょう。
オープンオーダーの各領域
下の図はドル円のオープンオーダー(注文状況)のグラフです。
(2019年2月22日14:00のもの)
これをメインに見ます。
赤丸で囲まれているところに「ショート」「ロング」と書かれています。
つまり、真ん中に引いた赤線の左側が「売り注文」右側が「買い注文」と言う事です。
そして、真ん中の緑のラインが現在の値です。
買いの逆指値(買いの燃料)
現在値より上の買いの注文、すでにショートを持っている人が、ここまできたら損切りしようと予約している量を表している。
上がるためのエネルギーです。
売りの逆指値(売りの燃料)
現在値より下の売りの注文、すでにロングを持っている人が、ここまできたら損切りしようと予約している量を表している。
下がるためのエネルギーです。
売りの指値
現在値より上の売りの注文、ここまで上がったらショートエントリーをしようとしている、または、下で持っているロングをここで利益確定しようとしている量を表している。
上がらないように抵抗するエネルギーです。
買いの指値
現在値より下の買いの注文、ここまで下がったらロングエントリーをしようとしている、または、上で持っているショートをここで利益確定しようとしている量を表している。
下がらないように抵抗するエネルギーです。
エネルギーの大きさ
抵抗と燃料のエネルギーの大きさには2つの特徴があります。
・1当たりのエネルギーの大きいは燃料の方が大きい。
例えばグラフの長さが抵抗50、燃料50だったとします。
グラフの長さ的には差し引き0になります、エネルギーの大きさは燃料の方が大きいので燃料側に進みやすい。
・燃料が多ければエネルギーはもっと大きくなる。
抵抗50、燃料50よりも抵抗100、燃料100の方が燃料のパフォーマンスが上がるということ。
予想の方法
このオーダーを例に少し予想の練習をしてみましょう。
最初に見るのは買いの燃料と売りの燃料になります。
燃料以外の部分を隠して見るとイメージしやすいかもしれません。
※これは画像処理で指値を隠しているので、実際にはこの様な表示はできません。
どんな風に見えますか?
上下ともにそれなりに膨らんだ部分があって、総量はやや上の方が多いでしょうかね。
総量はやや上が多いですが、上下ともに膨らんだ部分があるので上と決めつけるのは危ない状況です。
次に、抵抗を戻してみてみます。
量的にはどちらも同じ感じでしょうか。
これだけでは分かりにくいので、抵抗と燃料を差し引きした量を表したグラフ(純額)を見てみましょう。
これは、切り替えで表示する事ができます。
オレンジのグラフは差し引き抵抗が多い部分、青いグラフは差し引き燃料が多い部分になります。
オレンジのグラフが長いほど抵抗を受けやすい事になりますが、エネルギーの大きさのところで述べたように、燃料の量でパフォーマンスが変わる事を考慮しなければいけません。
上の図では上がらないように抵抗するエネルギーが大きいところに差し掛かっているようですね。
ここで反発して下がるのか、この抵抗を打ち破って上がるのか…それともレンジか…
現在値の直近の当たりを見てみましょう。
現在値の下3列ぐらいの燃料がほとんどないのが分かりますか?
それに対して上の燃料はそこそこの量がありますよね?
以上の点から僕ならこう考えます。
上を目指しているが抵抗され反発しそう。
しかし、下がる燃料がないので下がれない。
上は抵抗されているが燃料はそこそこあるゾーンに差し掛かっているので、時間をかけて上がっていくかもしれない。
下の燃料の塊は少し離れていて、そこまでの燃料はかなり少ないので、上の抵抗を崩すチャンスではある。
少し下がったらロングエントリーはありかも。
ただ、直近下の燃料が増えたら注意!
この場面で僕がトレードするなら110.750と110.700に買いの指値、損切りは110.545、利確目標は110.950超えくらいの設定にすると思います。
このオーダー状況は、この記事を書くために適当に用意した場面なので、実際にはここでトレードはしていません。
書き終えてチャートを見てみるとこんな感じでした。
矢印のところが今回のオーダー状況の場面です。
750の指値が刺さり、上がったのは900までですね。
高値つけたあとのヨコヨコになった時に870辺りで利確出来ていれば良しですが、できていなければ急落で700も刺さって、2列が捕まった状態になってますね 苦笑。
燃料については、(青枠が買いの燃料、赤枠が売りの燃料)買いの燃料の方が多い状態ですね。
OANDA オープンオーダーブックについて(その3)
OANDAのオープンオーダーは基本含み損の損切りを狙った大口の取引を分析に使う
オープンオプションが含み損は下記のエリア
その損切りは下記になる
「オープンオーダー」と「オープンポジション」によって顧客のポジション量の”偏り”を視覚的に把握できる
「オープンオーダー」と「オープンポジション」を読み解くことで、投資家のポジション量の偏りを視覚的に把握することが可能になります。
- 含み損を抱えている投資家は、LongとShortどちら側に多いのか?
- 含み損を抱えている投資家のポジションはどのゾーンに集中しているのか?
- 含み益を出している投資家のポジションはどのゾーンに集中しているのか?
- どのゾーンにTP(利確ポイント)が集中しているのか?
- どのゾーンにSL(ストップロスポイント)が集中しているのか?
もちろんこれらのデータはOANDAに口座を持つ顧客ポジションをベースにしているため、マーケット全体を示しているわけではありません。
とはいえ、投資家心理は世界共通です。ポジションの偏りを読み解くことで市場心理を分析し、自身の投資戦略に役立てることが可能です。
OANDA オープンオーダーブックについて(その2)
1.オープンポジションの使い方
a.オープンポジションの基礎
1.今より高い価格で売られているポジション=売りの含み益
2.今より高い価格で買われているポジション=買いの含み損
3.今より安い価格で売られているポジション=売りの含み損
4.今より安い価格で買われているポジション=買いの含み損
価格帯ごとに、どれくらいのポジションが入っているのかを表示しています。また初期設定では、特にポジションが多くある価格帯を、買いと売りともに2つずつ表示しています。
オープンオーダーにも共通しますが、オーダーブックを見る場合には、現在の価格をまず最初に確認しましょう。ここを中心として、上にあるか、下にあるかで、この時点で勝っている人、負けている人はどれくらいのいるのか、どちらが多いのかということが分かります。
b.オープンポジションを使った分析
今含み損になっているポジションは、買いと売りでどちらが多いのかを意識してオープンポジションを見てみましょう。
オープンオーダーにもつながる考え方なのですが、多数のトレーダーが負ける方向に相場が進みやすいというセオリーがあります。言い換えると、人々がより多く損切りする方向に相場は値動きします。
1.現在よりも高い価格で保有されている状態=含み損になっている買いポジションが大量にある ⇒このポジションが損切される動き、さらなる下落の可能性を考慮しているということ
2.現在の価格より高く買っている人はほとんどいないことを指している
例えばこちらのチャートは、2019年8月8日時点の豪ドル円日足です。75円くらいから70円まで急落したあとの状況ですが、注目していただきたいのは今よりも高い価格で買ったポジションがたくさん残っている点。このチャートでいえば、80円に近いところで買ったポジションもまだ保有されていますが、このポジションは800pips(8円)という大きな含み損になっています。
逆に今より高い価格で売られているポジションはほとんどありません。
この状態からさらに下げ続けると、今より高く買って我慢している含み損ポジションは、証拠金不足で強制ロスカットになるか、投資家が諦めて損切りをする可能性が高くなります。買いポジションを決済するわけですから、売りがさらに発生してもう一段階下げるかもしれない、と判断することができるわけです。
FXの相場における暴落は、ほぼこういったメカニズムで発生します。2019年1月3日早朝に起きた大暴落であるフラッシュクラッシュもしかり。買いポジションを持って我慢している人が耐えきれなくて次々と損切りをすることで、下落と売りが連鎖して大暴落となります。
たくさんの資金を動かしているヘッジファンドなどのプロは、一般投資家のポジションを刈り取るような値動きを意図的に起こし、短時間で大きく動く相場を狙って作ろうとします。
オープンオーダーにはさまざまな活用法がありますが「今、困っているのは買い方と売り方のどちらなのか?」という視点はぜひ意識してください。
2.オープンオーダーの使い方
a.オープンオーダーの基礎
1.今より上がったら売る注文=売りの指値
2.今より下がったら売る注文=売りの逆指値
3.今より上がったら買う注文=買いの逆指値
4.今より下がったら買う注文=買い指値
どの価格帯に、どれだけ買い、あるいは売りの注文が入っているかを表示しています。
また初期設定では、特に注文が多く入っている価格帯を、買いと売りともに2つずつ表示しています。
入っている注文は、新規にポジションを持つものと、持っているポジションを決済する両方が表示されていますが、後者の決済注文の方が重要です。
b.オープンオーダーを使った分析
オープンオーダー活用のポイントは、今より上がったら買う=買いの逆指値と、今より下がったら売る=売りの逆指値の注文のボリュームがどれだけかがポイントとなります。
この2種類の逆指値注文は、基本的にポジションを損切りするための注文と解釈してOK。買いの逆指値は、今より上がったら売りポジションを損切りする買いの決済注文であり、売りの逆指値は今より下がったら買いポジションを損切りする売りの決済注文です。
オープンポジションのところで、多くのトレーダーが負ける方向に相場が動きやすいと説明しましたが、オープンオーダーも同じ発想で見ましょう。つまり、逆指値注文がたくさんある方向に相場が進むことが多くあります。
例えば上のチャートでは、現在価格のすぐ上の買いの逆指値の方が、すぐ下の売りの逆指値より多いので、目先では買いの逆指値を消化する方向に相場が動きやすいと解釈できます。
なお、ここまで解説してきた「なぜ人々が負ける方向に相場が進みやすいのか、なぜ損切りさせる報告に相場が進みやすいのか」ですが、決済はまとめて行われることが理由の1つになります。
オープンオーダーで解説した豪ドル円の買いポジションは、さまざまな価格帯にある程度均等に入っていましたよね。このように、投資家が新規エントリーするタイミングはバラバラです。
それに対して、決済の注文はある程度同じようなタイミングで発生しやすいと言えます。例えば重要な水平ラインの少し先だったり、節目となる価格(100円ピッタリ)だったり。こういった重要なラインを突破すると一斉に損切りの注文が有効になり、急激な値動きになります。オープンオーダーは、このように損切りが集中している価格帯を知るために有効です。
また、短期間で大きく動くと、多くのポジションが強制ロスカットになるため、これまた同じタイミングで同方向に注文が集まるきっかけとなります。1月3日のフラッシュクラッシュはまさにこの典型。さらにあの暴落は、多くの人がお正月休みだった時期の早朝に発生しています。相場の異変に気付いて手動決済することが難しいタイミングだったことも、暴落を加速させました。
このように、人々がまとめて損をして一方向に損切りが発生するタイミングこそ、相場が急激に動く主要因です。オープンポジション、オープンオーダーを活用することで、こういった強いトレンドを予測できるようになります。
3.MT4にオーダーブックを表示して高度なチャート分析
a.オーダーブックの設定
OANDAに口座を作り、MT4にオーダーブックを導入後の主な設定を解説します。
【1】表示する情報
オープンポジション(ポジション情報)とオープンオーダー(注文情報)の切り替えができます。
【2】グラフ
純額と売り買い両方の表示を切り替えられます。
純額
買いと売り、多い方から少ない方を差し引いて残ったポジション量、注文量を表示します。買いより売りが多ければ買いだけ、売りが多ければ売りだけ、両者が同じ量なら何も表示されません。
売り買い両方
売りと買いのポジション量、注文量をそのまま表示します。
【3】買い・売り注文の各ライン数
特にポジションや注文が多い価格帯を何個表示するかを選べます。0にすれば表示されません。
【4】色の設定
オーダーブックのデザインを変更できます。
OANDA オープンオーダーブックについて(その1)
折角なので、OANDAのオーダーブックを使いたいと思っています。私のトレードスタイルはトレンドライン(水平線も含めて)+出来高で今後を極めていきたいです。オーダーブックはある意味出来高なので、使いたいと思っています。
・オープンオーダーの指値は「2%で反転」がポイントです。
・ボリュームのは1%ですが、指値注文の場合だと2%で反転しやすく、1%程度の場合は抜けやすい傾向があります。
・ボリュームのある価格に達したら、反転しやすいと予想ができます。
理由は指値は利益確定、つまりエントリが有利な取引なので、上昇トレンドでの指値なら、ロングエントリの利益確定、つまりショートになります。トレードと逆になるので、大量の注文が確定できた場合、相場が下落トレードに反転する。下落トレードでの指値もその反対になる。
キリ番を巡る攻防は、OANDAで相場の壁に注目!
FXでは、相場の壁を見ることで勝率を上げられる可能性が高まります。
相場の壁というのは、
「このラインで価格が反転するかも知れない。」
「このラインを抜けたらさらに上昇(下降)しそうだ。」
といった、転換となる節目のラインのことです。
これから紹介する情報は、とくにキリ番(=ラウンドナンバー、ダブルオー)といって110.00円、111.00円など切りのいいレートでの攻防時に重宝したりします。
このような相場の転換を判断するにあたって、FX業者が無料で公開している顧客の売買情報ツールが、非常にトレードに役立ちます。
こちらのページでは、OANDA Japanのオーダーブック(オープンオーダー、オープンポジション)という開示情報を元にして、売買判断に活用する方法を紹介していきます。
このやり方は、誰でもかんたんに無料で導入できる分析手法ですので、ぜひ取り入れてみてください。
オープンオーダー、オープンポジションとは?
まず、オープンオーダーとオープンポジションについて解説します。
オープンオーダーとは、未執行注文のことです。
顧客は、どのあたりのレートで買い注文・売り注文をしているか、売買の比率を知ることができます。
オープンポジションとは、未決済ポジションのことです。
顧客の保有ポジションは、どのくらいの価格帯にあるか、ポジションの比率を知ることができます。
これらの情報を元にして、分析をしていきます。
オープンオーダーとオープンポジションの見方
それでは、このツールの見方から覚えていきましょう。
グラフの4つの範囲は、以下となります。
他のトレーダーがどのような注文を入れているのか、どのようなポジションを保有しているのかを、選択した通貨ペアごとに見ることができます。
オープンオーダーの使い方
新規で指値/逆指値を入れている顧客の注文も含まれていますが、保有ポジションがある顧客の損益別による決済オーダーで区分すると以下の通りです。
左右の買いか売りかは上部にある「Sell」「Buy」で判断することができます。
オープンオーダーで「指値注文」を分析
まずは、オレンジ色の指値注文に注目していきましょう。
2019年10月〜11月上旬にかけて、米ドル/円は上昇トレンドの相場でした。
この条件を元に、今後どのような値動きになるのか、ストーリーを組み立てていきます。
ロングポジションを、キリのいい109.50円で利食いしたいトレーダーが多くいるのが確認できます。
上昇トレンド中で現在レートからそれほど離れていませんので、この水準までは上昇する可能性は高そうです。つまりこの水準はもみ合い、上抜け、反転のタイミングになりやすいと予想できます。
なお上の画像ではもっともボリュームがありのは1%ですが、指値注文の場合だと2%で反転しやすく、1%程度の場合は抜けやすい傾向があります。
逆に下落した場合は、109.050円(109円のひとつ上のライン)まで指値/逆指値ともにオーダーが薄いので、109円まではあっさり下落する余地もありそうだと考えられます。
また「売り指値全体」ではオレンジの割合が大きいので、含み益となっており利食いしたいトレーダーが多いことがわかります。
後述しますが、オープンオーダーの指値は「2%で反転」がポイントです。
ボリュームのある価格に達したら、反転しやすいと予想ができます。
オープンオーダーで「逆指値注文」を分析
為替変動の損失リスクを抑えるため、あらかじめ損切りラインとして発注されるのが逆指値注文です。
オープンオーダーでは、指値注文よりもこの逆指値注文の方が極めて重要です。
FXでは、他のトレーダーの損失によって己の利益となるのは周知の事実ですが、大口の投資家や機関投資家にとって、この逆指値が多く重なっている部分が、他のトレーダーのポジションを刈りとる狙い目として、かっこうのターゲットとなります。
溜まったストップロスを巻き込んで相場変動の勢いが増すほど、プロの投資家が儲けるといったカラクリなのです。
このような背景を想定して相場を分析すると、オープンオーダーの逆指値が集まっているラインまでは、相場は動きやすいと予想ができます。
それでは再びグラフをみていきましょう。
逆指値のオーダーは「1%がひとつの目安」となります。
キリ番の109.50円まで上昇したら、ストップロスの巻き込みを狙うオーダーにより、ショーターが狙われやすいと考えられます。
多くの逆指値が集中しているラインまでは、相場は動きやすいのが特徴です。
そして、逆指値が集中しているラインを抜けた場合、多くの損切りが約定したことを意味しますので、勢いのある値動きになりやすいと予想ができます。
オープンオーダーの活用方法まとめ
オープンオーダーを上手く使うポイントは、現在レートから近い位置でボリュームのある部分を探すことです。
現在レートに近い位置であり、なおかつ注文数量が多いほど、直近の値動きに影響があるからです。
この絵をよく理解しよう!
指値ポイントに達したら逆張り、逆指値ポイントを抜けたら順張りを意識するといいでしょう。
また、グラフの「%」にも注目してください。
ボリュームのある部分の上下に、どのくらい注文数量があるかによっても異なってきますが、「指値は2%前後」 「逆指値は1%前後」を目安にすると使いやすいです。
オープンポジションの使い方
オアンダ・ジャパンではオープンオーダーの方がより注目されていますが、オープンポジションの使い方も理解しておくと便利です。
基本的な見方をもう一度おさらいしましょう。
オープンポジションは、含み益と含み損の差を確認
相場は、売りの圧力が強ければ下降し、買いの圧力が強ければ上昇するように、売り手と買い手、どちらかの優勢であるかによって、相場は動いていきます。
オープンポジションでは、トレーダーのポジションを見ることで、相場のトレンド(勢い)はどちらが優勢であるかを知ることができます。
使い方ですが、買いポジションと売りポジション同士で、どちらのボリュームが多いかを確認します。
ブルー同士を見ると売りポジションで含み損となっているトレーダーが多く、オレンジ同士では買いポジションで含み益となっているトレーダーが多いのが分かりますね。
つまり、上昇トレンドが優勢という状況です。
売りポジションで損失が出ている人がポジションの解消をすれば、さらに上昇しやすい可能性があると予想することができます。
オープンポジションで上昇トレンドと予想するとき
買いポジションの含み益が多ければ、買いが優勢なので上昇トレンドとなる可能性がある。
売りポジションの含み損が多ければ、損切りにつながりやすいため、上昇トレンドとなる可能性がある。
オープンポジションで下降トレンドと予想するとき
売りポジションの含み益が多ければ、売りが優勢なので下降トレンドとなる可能性がある。
買いポジションの含み損が多ければ、損切りにつながりやすいため、下降トレンドとなる可能性がある。
分かりやすくいうと、現在レートを中心として、上側のボリュームが多ければ下降トレンドの傾向、下側にボリュームが多ければ上昇トレンドの傾向とする見方もできます。
なお今回はデフォルトの「非累積」(買い・売り全てを表示)で解説していますが、「純額」にすれば買いと売りを相殺したグラフに切り替えることが可能です。
2つのグラフを併用して、総合的に判断することが大切
最後にもう一度、両方のグラフに目を通してみましょう。
オープンポジションでは買い手優勢なので上昇が続くと予想します。
また現在、売りポジションで損失となっている人が多く、オープンオーダーでは100.50円にオーダーが集中しています。
なお109.50円では、買い逆指値は1%とそこそこの数量があるのでストップロス狙いの動きがありそうな反面、売り指値は1%なので反転するほどのパワーはなさそうだとも考えられます。
今回の例では、
「ロングポジションを保有するとしたときストップロスは109円、109.50円の動向に注目しつつ、上昇したら110円で手仕舞いにする。」
といった戦略を立てることもできます。
このように、オープンオーダー・オープンポジションを使うことで、さまざまな戦略で今後の値動きの分析に使うことができます。
OANDAへのアクセス方法
こちらから、オアンダ・ジャパンのオープンオーダー・オープンポジションのページにアクセスができます。
普段スキャルピングやデイトレードを行なっていて、マメに利用したい方は、上記URLか、ウィジェットを搭載する当サイトをブックマークしておくと便利です。
最後になりましたが、あくまでもオープンオーダー・オープンポジションを過信してはいけません。
このツールを使う方は、テクニカル指標を主体とした分析の補助ツールとして、戦略に取り入れていくことが大切です。
Pelican FX トレンドラインルール
下記はPelican FXさんのサイト内容、本当にネットには凄い方はたくさんいますね。勉強させていただきます。
トレンドラインの基本的な引き方
ヒゲ同士を結ぶ
トレンドラインの基本は、安値と安値、高値と高値のように
ヒゲの先端に合わせることになります。
図の緑矢印と緑矢印、赤矢印と赤矢印のように。
(JForex3だとヒゲの近くにラインの先端を合わせると、
自動でヒゲの先端、もしくは始値/終値に合わせてくれます)
終値同士で引いたり(ラインチャートにトレンドラインを引いている)
終値とヒゲを合わせて引いたりしている人もいますが、
個人的にはヒゲ同士で結ぶ方が理にかなっています。
というのも、ヒゲがついたということは、そのローソク足1本の両端が
限界だったということを意味し、それが連続することで値動きが成り立っているからです。
新高値/新安値をつけた場合
その結んだライン以上に価格が動き、新たに新高値、新安値をつけた場合は
1つ手前の高値ないし安値から再度引いていきます。
逆トレンド後のトレンドラインの引き方
価格が変動すると、これまでのトレンドラインを抜けて、
逆方向のトレンドの方向に動いていきます。
トレンドラインを抜けてしまった後に再度トレンドラインを引く場合は
トレンドラインを抜けて出来た最初の新安値と新高値が
トレンドラインを引くための新起点となります。
くれぐれも前のトレンドラインの安値や高値を起点として
引くことがないように注意しましょう。
トレンドラインの賞味期限
トレンドラインを終値で抜けてきたら、そのラインの有効性はなくなり、
サポートラインからレジスタンスラインに変わります。
終値で抜けたローソク足の後にはらみ足の状態が続いた時、
はらみ足の状態のままトレンドラインを抜けてきた時は、
はらみ足を抜けた後に、トレンドラインが新たに引けるまで待機します。
はらみ足とは基準となるローソク足の安値と高値を更新していないこと。
つまり新しい価格の変動がないことを意味するため、
はらみ足期間の価格は無視していいと解釈しています。
サポート/レジスタンスライン
厳密にいうとトレンドラインではないですが、
サポート/レジスタンスラインの引き方です。
トレンドラインを平行にしたものがサポート/レジスタンスラインですので
トレンドラインが引ける箇所に引くのが基本です。
この時覚えておいて欲しいのは、将来の価格に作用しやすい
サポート/レジスタンスラインはトレンドラインの外側、
わかりやすく言うとチャネルラインの外側で引くことになります。
上図のようにチャネルラインないし、トレンドラインの間で
サポート/レジスタンスラインを念のため引いておきますが、
このサポート/レジスタンスラインが通用するのはこの時だけです。
トレンドラインを抜けてしまったら、そのラインはほぼ機能しなくなります。
もしサポート/レジスタンスライン手前まできても到達することなく
失速することがほとんどです。(そうでない時も多くある)
上記を踏まえて細かくラインを引いて見ていくと、このようになります。
実際の相場ではこんなに綺麗に上昇と下落のトレンドがわかることは
ほとんどないですが、これに近い動きにはなるので、
月足から丁寧にライン引きをしていきます。
下位足のトレンドラインの引き方
相場の分析は必ず大きな足から小さな足へと分析し、
トレードアイデアを考えていくことになります。
先ほどのまでに解説した図を仮に月足だとします。
月足から週足に一段階小さな時間軸に移動し他のが上図です。
月足では緑のラインでも週足ではラインが引ける状況です。
この時、緑のライン内でのみ週足でラインを引くことを考えていきます。
2つの緑のラインが確定した後のことを見ていくので
2つ目の山以降から見てください。
まず、サポート/レジスタンスラインの青と黒とオレンジの平行線が引けます。
オレンジは緑の2つのトレンドライン内でのみ有効な平行線です。
上図の例ではトレンドラインは引けませんでした。
平行線のみで動くような縦に動く相場でした。
縦の動きが続いて、新高値を作るような上昇になり、
ここでようやくトレンドライン(紫)が引くことが出来ました。
同じようなことを繰り返して、自分の生活スタイルにあった時間軸まで
丁寧に見ていくようにします。
日足でトレードするなら日足は紫ライン内でラインを引いていき、
4時間足、1時間足でトレードするなら4時間足や1時間足までラインを引きます。
まとめ
ここまでがPelican FX流トレンドラインの引き方です。
トレンドラインは引く人によって角度も長さも全く違っていきます。
どれが正しいのか間違っているのかに悩みが尽きないですが
シンプルに考えてしまえば良いだけです。
自分が数え切れないほど考えに考えて、
手をたくさん動かしてラインを引いた結果、
身についたものがあなたの武器になります。
今回のトレンドラインの引き方をたくさんこなして、
Pelican FX流の引き方もあるということを覚え、
できるようにしていってください。
20210916 今日改めてみると、内容はすごいですが、FXの参加者が無数にいるのに、相場はほんとうに基本はランダムに動くと思います。トレンドラインは相場分析の参考になりますが、絶対ではない、Simple is best ですね。
トレードの失敗、整理
自分なりにトレードルールを整理する
・スマホでは取引しない
・分析なし、エントリなし
ワイコフの相場理論を第一にトレンド分析する
・水平線、トレンドラインは基本の分析ツール
・スプリング、アップスラストの動きを極める
・足が水平線をブレイクアウトしても、すぐにエントリしない、その前後のトレンドフォローがない限り、エントリしない、
・水平線がブレイクアウトし、トレンドフォローが起き、順張りでエントリする。
・順張りの基本は:押し目買い、戻り売りに従う。
値動きを追いかけるのではなく、どのエリアを獲りに行くかを決める
エントリする前に、どこまでの到達を目指す、損切りはどこに置くをまずに考える。
基本はH1をトレードする。エントリする前にH4の動きを確認する。
水平線がブレイクアウトされることが少ない、反転を確認し、反転後のトレンドフォローが確認できてから、エントリをする。
課題:
・トレンドフォローのタイミングを早めると逆張りになる可能性がある。
最近の失敗:FMOC後、相場が大きく動く、途中から相場が逆すると思い、逆張りしてしまった。FMOCの公表後、逆の動きが確認できなかったので、逆張りは厳禁。